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小滝川ヒスイ峡ジオサイト

昭和31年に国の天然記念物に指定された小滝川硬玉産地は、姫川の支流・小滝川に明星山の大岩壁が落ち込んだ川原一帯を指します。ヒスイのふるさと糸魚川を象徴する日本随一のヒスイの産地であり、「小滝川ヒスイ峡」の名で多くの人に親しまれています。

この区域ではヒスイを含む全ての岩石の採取ができませんが、ここから流れ出たヒスイは姫川を下り、市内の海岸に打ち上げられます。このことからこの付近の海岸はヒスイ海岸とも呼ばれ、愛好者がヒスイを求め、探し歩く姿が見られます。

また、全山石灰岩の山、明星山の大岩壁はロッククライミングのゲレンデ、そして糸魚川真柏の産地としても有名で、その雄大な景色は一見の価値があります。

小滝川硬玉産地の「硬玉」とはヒスイのことで、微細な結晶が絡み合っているため非常に壊れにくいという特徴を持っています。宝石として人気の高いヒスイですが、一般的に宝石の原石というのは、磨いて初めて輝きや美しさが出てくるものです。

しかし、当地のヒスイは川の清流によって自然に磨かれ、原石のままでも十分に美しく存在感があります。
それが世界屈指のヒスイ産地として名高いゆえんかもしれません。

大地の物語

小滝川ヒスイ峡は、昭和14年に確認された日本最初のヒスイ産地であり、ヒスイの発見は、考古学・宝石学の分野へ大きな影響を与えました。日本各地の遺跡から出土するヒスイの由来を決定した重要な発見であり、また、糸魚川の「ヒスイのふるさと」のはじまりでもありました。

青海川ヒスイ峡(青海川硬玉産地)

青海川ヒスイ峡ジオサイト

昭和32年に国の天然記念物に指定された青海川硬玉産地は、青海川の上流黒姫山の麓にあります。

青海川上流橋立地区に近い河床には蛇紋岩の大露頭がみられ、これに接してヒスイ原石が点在しています。

ここから流れ出たヒスイは下流の海岸に漂着し、淡紫(ラベンダー)色のヒスイが多く見られることから、この海岸は「ラベンダービーチ」の愛称で呼ばれています。

残念ながらヒスイ峡では原石の盗難が相次いだため、親不知ピアパークにある翡翠ふるさと館に貴重な原石を移設保管しており、展示されている102トンの原石は屋内展示物としては世界最大です。

移設した原石も元々ヒスイ峡にあったため、現在は青海川の硬玉産地及び硬玉岩塊として国の天然記念物に指定されています。

おしらせ(2024/6/10):県道橋立青海停車場線の落石に伴う通行止めは解除となりました。ご理解とご協力、ありがとうございました。

〒949-0306 新潟県糸魚川市大字橋立

〒949-0462 新潟県糸魚川市大字小滝

所在地
  • 小滝川ヒスイ峡(こたきがわひすいきょう)
    〒949-0462 新潟県糸魚川市大字小滝
  • 青海川ヒスイ峡(おうみがわひすいきょう)
    〒949-0306 新潟県糸魚川市大字橋立
営業期間

小滝川ヒスイ峡(学習護岸・遊歩道)
2024年4月27日(土)オープン予定

〇小滝川ヒスイ峡(展望台)
2023年4月27日(土)オープン予定


【注意事項】

・オープン日まで施設の立ち入りはできません。
・残雪や安全確認作業の状況により、変更となる場合があります。

アクセス

小滝川ヒスイ峡

●車の場合

糸魚川ICから国道148号、県道483号経由で車で30分(高浪の池経由の場合40分)

〈高浪線〉2024年4月27日(土)開通
〈入山線〉2024年5月中旬以降開通予定 ※落石や強風の影響により通行止めが頻繁に起こりますのでご注意ください。
お知らせ(2024/10/18)2024年10月21日(月)~12月上旬まで落石対策工事のため通行止めとなります。高浪線をご利用ください)

※高浪の池~小滝川ヒスイ峡間、入山線、大型バス通行不可

青海川ヒスイ峡

親不知ICから国道8号、県道155号経由で車で30分 (中型バスまで通行可)

駐車場

小滝川ヒスイ峡

●ヒスイ峡学習護岸/普通車20台(バスの回転場あり)

●ヒスイ峡展望台/普通車15台

 

青海川ヒスイ峡

●ヒスイ峡手前に普通車数台分の駐車スペースあり

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