中俣新道
なかまたしんどう
中俣新道は、小滝川ヒスイ峡(国天然記念物)がある小滝地区から中俣山(1,037m)を経て北アルプス・黒岩山(1,623m)を結ぶ登山道である。地元の山岳会「いりやま岳友会」が林野庁と連携し、北アルプスの自然環境保護の為の巡視道として、1970年から1973年にかけて開設した。登山道は、樹木の切り払いを極力少なくするため、中俣山の尾根に沿っている。
中俣新道は、一日の行程で北アルプス・朝日岳に登り、朝日小屋に到着できる。途中の黒岩平・アヤメ平は、中部山岳国立公園の特別保護地区を通るため、多くの高山植物をみることができる。アヤメ平では雷鳥に遭遇することもあり、目を引くものがある。
写真 ※画像提供 いりやま岳友会 代表 中村光信氏
歩行時間
上り | 滝川発電所付近ゲート~ヨシオ滝1時間 ヨシオ滝~中俣小屋30分 中俣小屋~中俣山1時間 中俣山~基盤平15分 基盤平~黒岩山1時間30分 |
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下り | 黒岩山~基盤平40分 基盤平~中俣山15分 中俣山~中俣小屋40分 中俣小屋~ヨシオ滝20分 ヨシオ滝~滝上発電所付近ゲート50分 |
山荘
山荘名称 | 位置 | 備考 |
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中俣小屋 | 中俣新道登山口から5分 | 登山道整備ベース基地。避難時には利用可。 利用後は整理・整頓を行うこと。 |
水場
位置 | 備考 |
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中俣小屋 | 中俣小屋裏手 |
みどころ ~いりやま岳友会 代表 中村光信氏より~
中俣新道では、6月から11月中旬まで山歩きを楽しむことができます。11月中旬から5月下旬までは、積雪と残雪で上級者の利用となります。
みどころは、黒岩平の湿原に咲くミズバショウ、リュウキンカ、ワタスゲ、アヤメなどです。秋の草紅葉の中に咲くリンドウもきれいです。
注意事項
- ツキノワグマ・サル・イノシシなどの野生動物が出没する。音の出るもの(鈴・笛)を携行すること。夏場には地蜂の巣に出会うこともあるので注意が必要。
- 登山道中の諸注意事項を遵守すること。特に山野草の採取、不法投棄、コースを外れてのビバークは厳禁である。
- 登山前の体調管理を徹底すること。また、登山は身体への負担が大きいことから、体調が悪いと感じられるときは登山をしないこと。
- 単独登山は、緊急時に重大な事故に発展する危険性があるため避けること。
- 登山中の遭難、事故などにご注意ください。中俣新道への登山中の事故について、糸魚川市は一切の責任を負いません。
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新潟県糸魚川市小滝
アクセス |
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