文化財・伝統芸能

糸魚川観光ガイド > 文化財・伝統芸能 > 【2024年開催】天津神社春大祭(糸魚川けんか祭り)

豊漁豊作を祈りぶつかり合う二基の神輿

天津神社春大祭は近年、〈けんか祭り〉として知られているが、近郷近在では昔から〈十日の祭り〉と呼ばれ、春はこの祭りを境にかけ足でやってくる。10日午前零時太鼓を打ち、祭りの始まりとなる。4時神輿堂より出された二基の神輿は舞台に安置される。9時頃、潔めた身にハッピを羽織った、押上・寺町両区の若衆が鶏爺を先頭に一の宮へと登社する。やがて、神輿は舞台を離れ、押上・寺町の白丁にかつがれ、お練りという行列を作って神苑を巡幸する。このお練りが神苑を1回半回ると、神主と稚児はそれぞれ拝殿、舞台へ上がる。それと同時に二基の神輿は猛然と走り出し、いよいよ神輿の競合が始まるのである。一の神輿と二の神輿が五穀豊穣を祈って激しくぶつかりもみ合い、押上区が勝てば豊漁、寺町区が勝てば豊作になるといわれている。押上は緋色のハッピ、寺町は萌黄色のハッピの手引にひかれ、神輿は走る。やがて太鼓の音につれて、二基の神輿は、ガップリと組むのである。強烈な“けんか”が数回くりかえされ、疲れ切った頃合いを見計り、舞台に押上・寺町両区の代表が上がり、その合図により太鼓の音がドンデンドンに変わり、御走りとなる。一の神輿が幣殿に上がるところを二の神輿が見つけると一の負け、二の勝ちとなる。神輿の後は、国の重要無形民俗文化財の一つに指定されている舞楽が奉納され、境内の雰囲気はやがて“けんか祭り”の“動”から、舞台上の“舞楽“の“静”の世界へと一変します。(4月11日は舞楽奉納のみ)

※当日、会場周辺は大変混雑します。駐車場に限りがありますので、なるべく徒歩または公共交通機関をご利用のうえ、会場へお出かけください。

一行が境内に入る許可を伺うために走る使い獅子

一行が境内に入る許可を伺うために走る使い獅子

押上・寺町区の若衆がせめぎ合うけんか神輿

押上・寺町区の若衆がせめぎ合うけんか神輿

けんか神輿の後、境内を走る御走り

けんか神輿の後、境内を走る御走り

スケジュール

4月10日 輿移し(神輿蔵出し) 4:30~
禊 6:20~
神輿降臨祭 10:30~
神輿渡し・お練り 11:00~
けんか神輿 11:30~

※時間は目安です。当日の流れにより前後する場合があります。

天津神社舞楽

天津神社の舞楽は、能生白山神社の舞楽と共に大阪四天王寺の舞楽を伝承しているといわれ、「糸魚川・能生の舞楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
天津神社の舞楽は10日、11日とも12曲が奉納され、11日は衣装が変わります。

天津神社舞楽についての資料は こちら

4人の稚児が舞う鶏冠(けいかん)

4人の稚児が舞う鶏冠(けいかん)

舞楽の最後を飾る陵王(りょうおう)

舞楽の最後を飾る陵王(りょうおう)

参道に並ぶ桜と露店も祭りの楽しみです

参道に並ぶ桜と露店も祭りの楽しみです

スケジュール

4月11日 舞楽奉納 13:00~17:30

 

ダウンロード

 

けんか祭りの流れなど参考資料(寺町区・押上区の有志作成)

※この資料は地区から公認されたものではなく、また掲載内容が変更されている場合があります。あらかじめご了承ください。また、印刷して配布するなど転用はご遠慮ください。

 

糸魚川市一の宮1-3-34

所在地

天津神社 糸魚川市一の宮1-3-34

アクセス
  • 車の場合
    北陸自動車道糸魚川ICから車で8分
  • 電車の場合
    JR糸魚川駅アルプス口(南口)から徒歩5分

 

問合先

糸魚川市観光案内所
TEL 025-553-1785
FAX 025-553-1786

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